0:00
0:00
白い雀を巡る争い
雀地獄
長崎県雲仙市
Views:242times
Views:242times
歩道の左手、「ブツブツ」と弾けるような小さな音が聞こえてきたら、そこが雀地獄です。小さな地獄でブツブツとあぶくや噴気が上っています。
その名には諸説ありますが、「細かく心地よい音が雀のさえずりに似ていたため、こうした名が付いた」という説や、雲仙山で起こったという伝承「白雀の乱」に、ちなんだ名前だ…という説もあります。
1570年頃の雲仙山では、瀬戸石原と別所の2つの僧坊にいた稚児同士が、1羽の白い雀をめぐって争い、これがきっかけとなって山全体の内乱となったという伝承、謡曲「白雀の乱」がありますが、これは、地元地獄を管理した一乗院満明寺によって人々の罪を説くための法要・説話だったと言われています。
満明寺は、開山以来焼失と再建を何度も繰り返していますが、現在は真言宗の「雲仙山 満明寺」として再建され、黄金の釈迦大仏をお守りしています。