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満明寺の入口と街並み
温泉山石書法華塔碑銘
長崎県雲仙市
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温泉神社の向かい、高台に上がる参道階段が見えてきます。1320年の歴史ある「雲仙山 満明寺」の入口です。
階段を登り振り返ると、雲仙の街並みが見渡せます。明治期や大正期、この通り一帯には外国人が夏の間、長期滞在していた洋風のホテルが数多く立ち並んでいました。
当時、雲仙は避暑地として多くの外国人で賑わっていました。現在のように道路の整備も十分ではなかったため、麓海岸の小浜からは外国人達はチェアーカゴと呼ばれる籠に乗って山へ登っていました。
料金は10銭。屈強な人夫たちが、半日がかりで山を登ります。
満明寺の境内の入口。左側には、左上が欠損した石碑があります。「温泉山 石書 法華塔碑銘」と呼ばれ、雲仙の歴史を語る貴重な石盤です。
長い時の流れ、風雨のために、文字は劣化され判別は難しくなっていますが、内容は、中国大陸から日本を訪れる人たちが、船で渡ってくる際、目印としていたのがこの霊峰 雲仙岳で、この重要性から「日本山」と呼ばれていたそうです。
そして、石碑にはこうした歴史や、雲仙が行基によって開山された天皇勅願による霊山であると記録され、称えられています。