吉野梅郷は、4キロの範囲に25,000本もの梅が植えられた、関東地方屈指の梅の名所です。

この地域はもともと梅を栽培する農家が多く、まさに梅の木が広がる梅郷と言える場所でした。その中心にあるのがこの公園です。

以前は、1700本もの梅が咲く関東屈指の名所でしたが、梅輪紋ウイルスに感染し、平成26年に大規模伐採されてしまいました。

その後、平成28年から植樹が始まり、令和元年までに約1200本の苗木が植えられました。最盛期の美しい景観を取り戻すべく、復興に向けた取り組みが今も続けられています。

梅郷の西側には、「新平家物語」や「宮本武蔵」などの著者であり、歴史小説作家として知られる吉川英治の家屋を使用した吉川英治記念館もあります。館内では吉川英治の自筆原稿や取材メモなどを見ることができます。

吉野梅郷がある青梅市の名前の由来は、平将門に大きく関係しています。

戦いに敗れた平将門は青梅に逃れ、梅を指して「願いが成就するならば芽をふけ。ダメになるのなら枯れよ」と願ったところ、成熟しても常に青々として落ちない梅が実ったという伝説があります。

現在も近隣の金剛寺には、夏を過ぎても青々とした梅が実る不思議な梅の老木があります。

■ 基本情報
名称：吉野梅郷
住所：東京都青梅市梅郷
最寄駅：JR青梅線 日向和田駅（徒歩15分）
営業時間：なし（いつでも散策可）
料金：無料
定休日：なし
駐車場：周辺の駐車場を利用

■ 参考情報
梅の開花時期は「2月下旬～3月下旬」です。
※詳しい情報はホームページでご確認ください。