九州地方最大の繁華街として知られるのが、天神です。百貨店やファッションビルなどが多く立ち並び、福岡市の中心エリアになります。

天神という名前は街を流れる那珂川のほとり、水鏡天満宮に由来します。この天満宮では、江戸時代に京都から福岡へ遷宮された天神様を祀っています。

現在は繁華街としての印象が強い界隈ですが、古くは武家屋敷が立ち並ぶエリアでした。戦後の復興や近年の都市再開発の中で、徐々に商業施設が天神に集まり、巨大な繁華街を形作っていったと言われています。

その一方、天神は商業中心地でありながら、見上げるような超高層ビルが少ないことでも知られています。

高度経済成長期、大阪や名古屋など全国の主要都市の中心部には高層ビルが建設されました。そのため繁華街というと高層ビルが立ち並ぶ光景をイメージされるかもしれません。

しかし、天神は近隣に福岡空港があることから、航空法により近年まで高さ70メートル、10数階の建物しか建てられない決まりとなっていました。

こうした高さの制限もあり、流入する住民や観光客に対応するため、街の発展が横に広がるように行われていったとも言われています。

航空機の発着数が羽田、成田空港に継ぐ第3位の福岡空港は、天神から地下鉄で18分の距離あり、隣国韓国とも高速船で行き来できる距離あります。

近年では中国からのクルーズ船も多く寄港するため、日本にとってアジアの玄関口ともなる街として注目されています。

■ 基本情報
名称：天神
住所：福岡県福岡市中央区天神1
最寄駅：西鉄福岡駅（徒歩すぐ）
営業時間：いつでも散策可
料金：散策無料
定休日：なし（店舗の定休日は要確認）
駐車場：周辺の駐車場を利用（有料）

■ 参考情報
周辺の商業施設の営業は「10:00〜20:00」が目安です。詳しい情報はホームページでご確認ください。