ひがし茶屋街は、加賀百万石を誇る城下町の風情を現在に伝える人気のスポットです。

金沢市にはひがし茶屋街、にし茶屋街、主計町茶屋街と呼ばれる３つ茶屋街があり、それぞれが当時の景観をとどめ、美しい町並みを観ることができます。

中でも、ひがし茶屋街はもっとも規模が大きく南北130メートル、東西180メートルに渡って茶屋様式の町並みが広がっています。

現在でも芸子さんや芸者さんが20名ほど街を出歩いています。

茶屋街の歴史は古く、1820年に「茶屋」と呼ばれる遊郭を整備したのが始まりです。その頃から「にし」の茶屋町と「ひがし」の茶屋町が作られ、非常に賑わったと伝えられています。

ひがし茶屋街は「東廓」などと呼ばれ、歓楽街として栄えつつ、時には文化人達の社交場にもなりました。

現在の町並みは明治期に復興された物ですが、平成13年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

紅殻格子のお茶屋さんが、石畳の両端に並ぶ光景は時代劇のワンシーンのようであり、金沢市随一の人気スポットでもあります。