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無駄なものを省いた簡潔美の極致
龍安寺
京都府京都市
閲覧数:105回
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室町時代。官領職にあった細川勝元が、1450年に徳大寺家の別荘を譲り受けて建てたのが龍安寺です。
応仁の乱により一度焼失しましたが、勝元の子である政元によって再興されました。明治8年には「方丈」が建てられ、同時に特別名勝と伝えられる「枯山水庭園」が造られました。
これがCMでも良く見かける有名な「龍安寺方丈前の石庭」です。
草や木は一本も生えていないこの庭は二方を油土塀で囲まれています。これは白砂からの照り返しを防ぎ、長く続く風雪に耐えるよう工夫されたものです。
わずか5坪の白砂の庭に15個の石を「5・2・3・2・3」に配置しています。その様子は、さながら大海原に浮かぶ島のようにも見えます。
白い砂と苔むした岩肌だけで造られた世界は、無駄なものを一切省いた簡潔美の極致。錯覚を利用して、奥行きを感じさせる絶妙な計算による設計で「虎の子渡しの庭」や「七五三の庭」としても知られています。
誰が何のために作ったのかは諸説ありますが、どれも確証はない大きな謎として残っています。
見るものが自由に発想し、解釈することがこの庭を愛でる最大の魅力とも言われています。この石庭を含む敷地すべてが平成6年に世界遺産に認定されています。
■ 基本情報
名称:龍安寺
住所:京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13
最寄駅:嵐電 龍安寺駅(徒歩8分)
営業時間:8:00〜17:00
拝観料:一般500円(子供300円)
定休日:なし
駐車場:周辺の駐車場を利用
※詳しい情報はホームページでご確認ください。