「池」と呼ばれる湖沼の中で日本最大級の規模となるのが、湖山池です。鳥取県の中では、中海に続き大きな池でもあります。

延々と広がる水辺には大小様々な小島が浮かびますが、中でも最大級の島が「青島」です。島内には桜の木が多数植えられ、春には、キャンプやサイクリングに訪れる観光客で大いに賑わっています。

また、この周辺は冬の時期に、石の隙間に隠れる魚を棒で追いやって捕獲する「石がま漁」が盛んに行なわれる地域でもあります。全国でも珍しい伝統的な漁法であることから、鳥取県の無形民俗文化財に指定されています。

この池が誕生した経緯についても、湖山長者（こやまちょうじゃ）という面白い伝説が残されています。

その昔、この地域に広大な水田を持っていた地主がいましたが、田植えが日没までに終わらなかったため、扇子で太陽を招き返し、田植えを終わらせたそうです。しかし、その翌朝になると全てが池に変わってしまったと伝えられています。

神話や自然の神が息づく、山陰地方らしい逸話と言えます。

■ 基本情報
名称：湖山池
住所：鳥取県鳥取市高住
最寄駅：JR山陰本線 鳥取駅（バス20分）
営業時間：いつでも見物可
料金：無料
定休日：なし
駐車場：周辺の駐車場を利用可

※詳しい情報はホームページでご確認ください。