日本の文化の原点となる遺跡
吉野ケ里歴史公園
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弥生時代を代表する大規模な集落の跡地であるのが、吉野ヶ里遺跡です。
弥生時代は稲作が本格的に始まり、一定の場所で生活する文化が根付いた時代でもあります。そんな日本の文化の原点に触れることができる貴重な遺跡が吉野ヶ里遺跡なのです。
遺跡が発掘されたこの地はもともと工業団地を造る予定となっていました。その際、遺跡として可能性が改めて議論され、昭和61年から本格的な文化財の発掘調査が行われました。
その結果、日本国内における弥生時代最大規模の集落であることが確認され、同時に魏志倭人伝に記された邪馬台国の様子を彷彿とさせる遺構が発見されたことにより、一躍全国の注目を集めることになります。日本の古代の歴史を解き明かす上で極めて貴重な文化遺産であることが再認識されたのです。
類似する遺跡は全国各地に数多く点在していますが、この吉野ヶ里遺跡は「防御することに重点を置いた集落」を作っていたという点で特徴的な遺跡と言われています。
集落には物見やぐらや二重の環濠も築かれていたとされ、日本の城郭の起源といわれることもあります。そのため、この場所も遺跡という形でありながら平成18年に日本100名城に選定されました。
総面積117ヘクタールの園内では、環濠や竪穴式住居、高床式倉庫などを見ることができます。また再現された集落を見学できるだけでなく、「布づくり」や「舞の稽古」など弥生時代の生活をリアルに体験することができるプログラムなども用意されており、紀元前からの日本を学ぶことができます。
■ 基本情報
名称:吉野ケ里歴史公園
住所:佐賀県神埼郡吉野ケ里町田手1843
最寄駅:JR吉野ケ里公園駅(徒歩15分)
営業時間:9:00〜17:00(夏季は時間延長)
料金:(下記の通り)
定休日:年末、1月第3月曜日のみ
駐車場:周辺の駐車場を利用可
■ 料金
大人:460円
子供:80円(中学生以下)
※詳しい情報はホームページでご確認ください。