兵庫県の姫路城、大阪府の大阪城とならび「日本三大名城」として知られているのが熊本城です。

平成28年、熊本地方を震源とした大地震が起こった際、本丸を含む全域に大きな損傷を負い、現在、政府や自治体、市民が力を合わせて修復に取り組んでいます。

地震に傷つこうとも市民の心の拠り所であることに変わりはなく、現在も熊本市街地の中心部にそびえ、シンボルとして街を見つめています。

時代は中世。肥後の守護であった菊池氏によって千葉城が築城されたのが、熊本城の前身となります。

その後、安土桃山時代末期から江戸時代初期にかけて、加藤清正によって現在のような城郭が形作られました。完成当初は大小の天守や五階建ての櫓が存在し、一般の大名の城としては日本一の規模を誇ったことでも知られています。

西南戦争で城の一部が焼失しますが、明治以降、解体されなかった珍しい城でもあります。ほぼ江戸時代の外観を残し、今日まで大切に保護されてきました。昭和8年には国の重要文化財や特別史跡にも指定されており、今回の地震による復元工事も慎重に進められています。

ちなみに城の敷地内には、加藤清正が築城した際に植えたといわれる銀杏があります。この大銀杏があったことから「銀杏城」の名前でも親しまれていたという逸話も伝えられています。

■ 基本情報
名称：熊本城
住所：熊本県熊本市中央区本丸1-1
最寄駅：JR熊本駅（熊本市電12分）
営業時間：9:00〜17:00
料金：大人800円（子供300円）
定休日：年末年始
駐車場：近隣の駐車場を利用

■ 参考情報
熊本地震の影響で現在復旧工事中です。
※詳しい情報はホームページでご確認ください。