山あげ祭は、栃木県那須烏山市にある八雲神社の例大祭のひとつで、毎年7月下旬に行われています。

国の重要無形民俗文化財にも指定され、その内容から日本最大の野外歌舞伎と言われています。その舞台は、若衆と呼ばれる当番町の人々100人によって市街地の路上に作られ、20分ほどで現れる舞台は異空間の雰囲気を漂わせています。

幅は6m、長さは100m。道路の幅いっぱいに広がった豪壮な野外舞台には、竹と地元特産の烏山和紙で作られた「山」の背景がそびえます。この劇場ができると、「将門」「戻橋」「吉野山」などの所作狂言（歌舞伎）が奉納されます。

地元の山あげ祭保存会の部員達が端正に歌舞伎を演じる姿、地方と呼ばれる三味線や笛の音、唄の響き、そして一糸乱れぬ若衆たちが繰り出す、創意工夫を凝らした舞台装置の仕掛け。その高い芸術性とエネルギーに見物客は圧倒されます。

上演は1日多くて6回、半径１kmに渡って移動し、4日間の祭礼で多い時には16回も実施されます。毎年、祭礼を取り仕切る当番町を変えながら、毎回新たな意匠、細工を作り上げています。

この代々続いてきた山あげ祭りにかける地域の熱意と努力、そしてお祭りを楽しむ心意気が見る人たちの心を打っています。

■ 基本情報
名称：山あげ祭
開催地：山あげ会館
住所：栃木県那須烏山市
開催日：毎年7月下旬（4日間）
時間：9:00〜21:00（初日は19:00開始）
料金：無料
最寄駅・IC：JR烏山線「烏山駅」
駐車場：近隣の駐車場を利用（有料）

※詳しい情報はホームページでご確認下さい。

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■ ご案内
新型コロナ感染症の終息後の再開を踏まえ、
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