0:00
0:00
860年続けられる伝統の的ばかい
破魔弓祭(的ばかい)
熊本県長洲町
閲覧数:150回
閲覧数:150回
破魔弓祭は毎年1月中旬、熊本県長洲町にある四王子神社で行われています。
無病息災や家内安全など心身に縁起のよい祭として知られ、すでに860年もの歴史を持つ伝統的な祭事です。
祭りの当日、神社の境内や参道、海岸などに円座をかたどった直径60cmの「的」が置いてあり、締め込み姿の男たちが激しく揉み合い、それを奪い合います。
麻と藁で編まれた的は重さが6キロにもなり、奪い合う人たちのやり取りにも力が入ります。
この揉み合いは「的ばかい」と呼ばれる神事で安土桃山時代、氏子たちがご利益や幸福を得ようとご神体を安置した円座を奪い合ったことが起源とされています。
1月。真冬の時期とは思えないほどの熱気を放つ男性陣にはときおり力水が浴びせられ、水しぶきが白い水蒸気となって沸きあがります。
その光景は迫力に満ちており、同時に開催される写真コンテストにも全国から写真家が数多く訪れています。新年の境内に広がる男性たちの荒々しさはいまや長洲町の名物となっています。