素朴で味わい深い もち料理
けいらん
岩手県八幡平市
閲覧数:29回
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「けいらん」とは、小豆の入ったもち米を卵の形に丸め、昆布としいたけでとっただし汁で食べる…というもち料理です。丸められたお餅が、にわとりの卵のように見えることから、この名前がつけられています。
青森県南部や下北地方の伝統料理として知られ、かつては秋仕舞いのごちそうとして食べられていましたが、最近では慶弔時のお膳などによく出されています。
慶事には紅白鮮やかに色づけされたもちが、弔事には小振りで落ち着いた色のもちが使われます。見た目も上品で、優雅な白いけいらんは、もち米とあん、だしの絶妙な味わいが堪能できる郷土料理です。
この「けいらん」。もともとは京都の料理とされており、上方文化の伝承とともに、旧南部藩に伝来したのでは…考えられています。現在では、青森、岩手、秋田の一部で伝えられ、地域によって少しずつ作り方が異なっているそうです。
米の皮で「こしあん」を包みゆでたものや、そうめんとけいらんが一緒にはいったものなど様々で、中には、だし汁のない饅頭のようなけいらんが出される地域もあります。
冬の寒さを吹き飛ばすあたたかな料理として、小正月や来客のもてなしを飾った郷土料理を、是非じっくりと堪能してみてください。
■ 基本情報
名称:けいらん
起源:江戸時代後期
旬の時期:冬季、慶弔時
価格帯:500円〜1,000円
■ ゆかりのある地域
旧南部藩(岩手県北上市〜青森県下北半島)
東北地方の広域(青森県、岩手県、秋田県)
※上記の価格帯は1人前の目安となります。
詳しい内容はウェブでご確認ください。