幕府直営の坑道として栄えた大銀山
延沢銀坑洞
山形県尾花沢市
閲覧数:37回
閲覧数:37回
江戸時代初頭、大銀山として、国を代表する鉱山だったのが延沢銀山です。
室町時代の1456年、金沢出身の修験者が初めて発見し、以降、島根の石見銀山、兵庫の生野銀山(いくのぎんざん)とともに「三大銀山」の一角に数えられました。
銀の採掘によって、最盛期には町の人口が2万人にも達しましたが、江戸中期に産出量が減少すると、崩落事故がきっかけで休山状態になりました。
現在は銀山温泉の奥地にあることから、観光施設「延沢銀坑洞」として親しまれています。
薄暗い坑洞内は照明設備や歩道が整っており、浴衣姿でも散策を楽しむことができます。この通路を歩いていると、黒い岩肌の壁にも気づかれるでしょう。
延沢銀山では採掘の際、カナヅチやノミを使わず、たき火で鉱石を焼く「焼取り採鉱」という方法が用いられていたそうです。そのため、焼いた跡が黒ずんだ壁として残っています。
史跡に指定される坑道を心地よい風に吹かれて歩けば、幕府直営の銀山として栄えた当時の様子を偲ぶことができるでしょう。
■ 基本情報
名称:延沢銀坑洞
住所:山形県尾花沢市銀山新畑地内
最寄駅:JR奥羽本線 大石田駅(バス40分)
営業時間:なし(日中の見学がおすすめ)
料金:無料
定休日:冬季閉鎖あり(12月〜4月下旬)
駐車場:周辺の駐車場を利用(有料)
※詳しい情報はホームページでご確認ください。