札幌に新しい文化をもたらした公園
中島公園
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歓楽街「すすきの」にも近い都市部でありながら、水と緑に親しめる憩いの場として市民に愛されているのが、中島公園です。
東京ドーム5個分に迫る大規模な都市公園は、点在するシティホテルとこんもりと広がる森に囲まれています。園内の池では、マガモや野鳥も数多く見ることができ、豊かな自然に触れ合えるのが魅力です。
また文化的な役割も強く、江戸初期の茶室を移築した「八窓庵」や「北海道立文学館」「札幌コンサートホール」など、文化・歴史に関する施設も充実しています。
中島公園の歴史は古く、1874年、この地域に作られた貯木場が起源となります。当時、豊平川の上流で伐採した木材をいったんここに蓄え、ほとりにあった製材所に流していたのです。
その後、林業がしだい衰退し始めると、「貯木場を公園に」という要望が市民から起こります。この声を受けて、街は「中島遊園地」としての整備に着手しました。ちなみに当時、貯木場として使われた場所は、現在の菖蒲池になっています。
1907年には、当時日本造園の権威と言われていた長岡安平氏を招き、整備計画を依頼します。このとき長岡氏は、同じく札幌市の大通公園と円山公園についても基本設計を進めており、札幌の街づくりも一体的に進められたとされています。
それからおよそ3年後、中島公園と名づけられたこの公園は、大正期に開道50年記念北海道博覧会の舞台になるなど、まさに札幌の顔として発展していきました。
■ 基本情報
名称:中島公園
住所:北海道札幌市中央区中島公園
最寄駅・IC:地下鉄南北線 中島公園
観光時間:24時間入園可
料金:無料
定休日:なし(原則)
駐車場:周辺の駐車場を利用(有料)
■ 代表的な施設
・豊平川緑地パークゴルフ場
・豊平川緑地南22条野球場
・テニスコート
・豊平川緑地ウォーターガーデン
※詳しい情報はホームページでご確認ください。