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開拓使に築かれた天皇ゆかりのホテル
豊平館
北海道札幌市
閲覧数:42回
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明治期、開拓使の手によって建造された、高級西洋ホテルが「豊平館(ほうへいかん)」の原点です。
完成した明治13年、北海道には西洋式のホテルが少なかったことから多くの人の注目を集めました。豊平館はアメリカ式の西洋館ですが、所々に和風のモチーフが取り入れられた、明治時代ならではの内装に仕上げられています。
円形のバルコニーと白と水色の縁取りを入れた外観は、市街地の歴史的建造物の中でも特に個性的な印象を感じさせます。
竣工当時、ホテルとして使用されていましたが、のちに公会堂となり昭和33年に中之島公園に移設されました。その後、平成24年までは、長らく市営の結婚式場として活用されてきました。
開拓使によって建てられた建物の中で、最も歴史的価値の高い建物として知られています。明治天皇の宿泊にも利用されたため、天皇ゆかりのホテルとして昭和8年には国の史蹟に指定されました。
2016年、4年間のリニューアル工事を終えた豊平館は、当時の風情をそのままにより観覧しやすいスポットとなりました。タブレットやスマートフォンを活用したガイドも始まり、建物や札幌の歴史についてわかりやすく学ぶことができます。
■ 基本情報
名称:豊平館
住所:北海道札幌市中央区中島公園1-20
最寄駅・IC:地下鉄南北線 中島公園駅
観光時間:午前9時~午後17時
料金:大人300円、中学生以下無料
定休日:毎月第2火曜日、年末年始
駐車場:周辺の駐車場を利用(有料)
■ 指定
札幌市有形文化財(1961年)
国の重要文化財(1964年)