日本を代表する詩人、宮沢賢治によって名づけられた海岸線を「イギリス海岸」と呼んでいます。

海岸…という名称ですが、実際は、北上川の西に広がる泥岩層の岩場です。

イギリス、ドーバー海峡にある白亜の海岸を思わせるため、「イギリス海岸」と名付けられたといわれています。

国の名勝にも指定される「イーハトーブの風景」を代表するスポットで、休日には多くの観光客が訪れています。

現在は、ダムの整備によって川の水が調整されており、常に現れている海岸線ではありません。北上川の水位が下がった時だけ現れる、貴重な景色と言えます。

大正10年からの約4年間、農学校の教師だった宮沢賢治は、このイギリス海岸にたびたび生徒たちと訪れました。

動物の足跡を観察したり、くるみの化石を採集していたといわれており、そんな体験が、のちの文学作品、「イギリス海岸」の執筆につながっていきます。

■ 基本情報
名称：イギリス海岸
住所：岩手県花巻市下小舟渡
最寄駅：東北本線 花巻駅（徒歩25分）
営業時間：なし（散策自由）
料金：なし
定休日：なし
駐車場：周辺の駐車場を利用

※詳しい情報はホームページでご確認ください。